ヘアケアマイスターの仕事とは何か?

化粧品の成分表示の義務化や食品の産地表示など、何が使われているのか?安全な物なのか?を気にされる方が多くなってきました。

特に食品に関しては産地だけではなく、誰が作った物なのかがわかる野菜などの人気が高く、良いものをより安心して手に入れたいという思いを強く感じます。

そんな時代の中、美容師はお客様にどれだけの安心感を与えられているでしょうか?

美容師が普段使っている薬剤や、している事。私達には日常の事でも、何をされているかわからない、何を使われているかわからないお客様は不安でいっぱいだと思います。

お客様の不安を解消するために美容師もしっかりお客様に対して説明責任を果たす。

そのためにパーマやカラーなどの薬剤の事、シャンプーやトリートメントに使われる成分、髪の毛の大切な土台である頭皮の皮膚科学について専門的な勉強をした美容師がヘアケアマイスターです。

まだ一般には意外と知られていない資格で、実は美容師業界では 名誉と権威のある称号なのです!

美容師免許のように国家資格ではないものの 日本ヘアケアマイスター協会という所が行っている試験に合格した者のみが持てる資格なのです。

お客様にへのサービスに対して様々な「なぜ?」にプロとして応え お客様が求めるヘアケアの施術やサービスの品質をよりしっかりと保証し、お客様の安心感を 一層高 めることを目指し作られた資格です。

プロとして負う3つの説明責任

施術を受けている間お客様は不安でいっぱいです。その不安を感じ取ることが、お客様との
信頼関係をつくり、安心感を与え、心からお客様を癒すことができま す。そんな空間を
つくるのは、このお客様に対する3つの説明責任です。
信頼関係のないところに安心感は生まれません。
プロとしての仕事をお客様にはっきり と伝えていきましょう。
※日本ヘアケアマイスター協会HPより引用

まとめ

マイスターの資格をとってお客様にどう返せるか?

ヘアケアマイスターの資格をとるために勉強することは薬剤のことだけではありません。

お客様の髪質を見分け、正しくダメージ度をチェックして、現状を理解してもらうための知識も身につけます。

自身の髪の毛の状態をわかってない方が意外といらっしゃいます。自分がくせ毛なのか、どれくらいのダメージなのか?

サロンワークの中で「髪の毛が多いので、量をすいてください。」と言われる事が多いのですが、毛髪診断をしてみると実はくせ毛で広がって多く見えていたという事があります。

この時にオーダー通りに髪の毛をすいてしまうと、余計に広がってしまいます。

くせで広がってみえる事を説明し、お客様のくせ毛に合ったストレートパーマをお勧めします。

パーマをかけるとウェーブがでて、ストレートをかけると真っすぐになると思われるようですが、それも髪の状態が良ければ・・・です。

ハイダメージの髪の毛に薬剤をのせると髪が縮れ、ザラザラの手触りになってしまいます。

こうなってしまうと切るしかありません。

せっかく綺麗になるためにパーマやストレートをかけたのに、ウェーブが綺麗に出なかった。

ストレートをかける前より手触りが悪くなってしまった。

こんな思いをお客様にさせないために、きちんとした薬剤知識と、毛髪診断、お家でのヘアケアの仕方などをアドバイスしてお手入れがしやすく、思い描くスタイルを楽しんでもらえる様に心がけています。