シャンプー、コンディショナーの成分や効果の基礎知識

シャンプー剤の成分と働き

まず汚れをうまく落としてくれるのが「界面活性剤」です

シャンプーの目的は毛髪や頭皮の「汚れ」を取ることです。

汚れには2種類あります。
1.外からくる汚れーーーほこり、ヘヤスタイリング剤など
2.内側からくる汚れーー汗、皮脂、フケなど

これらの汚れは、油の性質を持つものが多く、お湯で洗うだけではなかなか落ちません。

そこで洗浄成分である界面活性剤を使うことになります。

ですが汚れさえ落とせてしまえばいいのかというとそうでもありません。

シャンプー処方の組み方を間違えると、汚れと共に毛髪内部のタンパク質も流れ出たり、シャンプー中の摩擦でキューティクルが剥がれ、髪が痛んでしまうこともあるからです。

界面活性剤とは?

界面活性剤とは、2つの物質間の境界面に集まりやすい性質をもっており、その物質間の境界面の性質をいちじるしく変えるものです。

界面活性剤は(水になじみやすい部分)と(油になじみやすい部分)の両方を持つ物質で、油分と水分を細かく均一に混じり合わせる乳化作用、油の汚れに吸着して水と共に流し去る洗浄作用のほかに、浸透、分散作用などを持っています。

シャプーの働きとは?

シャンプーの目的は毛髪や頭皮の汚れを落とすことです。

そのため主な成分は洗浄成分からなっています。

洗浄成分としてアニオン界面活性剤や両面界面活性剤が使われています。

ですが洗浄成分だけでは髪がパサパサになってしまうので、コンディショニング剤が入っています。

コンディショニング剤は洗浄中やすすぎの時、洗浄成分と油と水のようになり水分を多く含んだクッションのようになり、指や髪の毛同士の摩擦から髪を守る働きをしてくれるのです。

そしてシャンプー剤に配合されている主な分類

両面活性剤の特徴として、カラー用、ベビー用に多いとされています。

カラーの持ちが良くなるなどの効果もあります。

トリートメントの成分と働き

トリートメント(リンス、コンディショナー)は「整える」「補う」ためのものです。

トリートメントにはカチオン(+のイオンを持った)界面活性剤と油分のコンディショニング成分が入っています。

カチオン界面活性剤は油と同じ構造を持っており、油分が薄く付くので、髪全体が油の膜で覆われたようになります。

そのため水を強くつなぎとめることができるため静電気の発生を抑えることができます。

このような作用の結果、トリートメントをすると髪全体が柔らかくしっとりと落ち着くようになります。

さらにコンディショニング成分などを補い、健康な髪に近づくようになります。

通常はリンスよりもトリートメントのほうが油分やコンディショニング成分の配合が多いので、ダメージ毛にはトリートメントの使用をおすすめします。

コンディショナーはは両者の間の性質をもっています。

最近ではトリートメントに表面ケアの機能を持たせているものが多くなってきているのでリンスの使用頻度が少なくなりつつあります。

最近では、洗い流さないトリートメントを見かけるようになりました。

洗い流さないトリートメントは、毛髪の表面を整えると同時に、ブローやコーミングから毛髪を保護します、そして洗い流さないという特徴を活かして、油分やコンディショニング成分が徐々に浸透して、毛髪を補修してくれます。

そしてトリートメント剤に配合されている主な分類

トリートメント、コンディショナー、リンスの違い

リンスは主に毛髪表面に作用し、トリートメントは主に毛髪の表面から内部に作用します。

コンディショナーはリンスにトリートメントの効果を少したせたようなイメージで毛髪の表面から内部に作用します。

トリートメントは、カチオン界面活性剤や油剤が毛髪の表面に吸着し毛髪をなめらかにします。

そして油分やアミノ酸、毛髪保護タンパク質が毛髪内部に浸透し、毛髪を健康な状態にします。

これらの成分を求める質感やダメージに合わせて使いわけています。

まとめ

髪の状態に合わせたヘアケアの選択が必要です。

カラーやパーマなどをした後の髪はアルカリ性になっています。

髪がアルカリ性に傾くと、イオン結合が切れてダメージを受けやすい状態になってしまいます。

さらにキューティクルが開きやすい状態になっているので染料などが抜けやすくなってしまいます。

髪本来の美しさや色持ち、パーマの持ちを良くするためには、pHコントロール効果のあるシャンプーで髪を弱酸性に戻してあげて、ヘアケア剤で失われたものを補い、毛髪を保護・補修することが大切になります。

 

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